軽度の肥満でも内臓に脂肪のたまりすぎる

最も病気の発症が少ないと思われている
世界的には、ボディマス指数が30以上の場合が肥満。
身長170センチの場合には、体重86.7キロ以上だと肥満となりますが、日本人の場合には、ボディマス指数が25以上は肥満と判断されます。
身長170センチの場合には、体重72.25キロ以上だと肥満とされています。
実際、30歳以上の日本人を15万人程調べた結果によると、最も病気の発症が少ないと思われているボディマス指数22の発症率を1とすると、ボディマス指数が25で高中性脂肪や高血圧・低HDL(善玉)コレステロール血症の発症が2倍だったのです。
また、ボディマス指数が27で高血糖の発症が2倍になり、ボディマス指数が29で高LDL(悪玉)コレステロール血症の発症が2倍でした。
ボディマス指数が30未満の軽度な肥満であっても、メタボリック症候群の危険性が高くなるでしょう。
肥満により、癌の発症が関係しているという事がわかってきています。
閉経後の乳癌は肥満との関蓮が確実である
脂肪細胞により分泌される物質であるアディポネクチンには、細胞の増殖を抑えるという働きもあるのですが、内臓脂肪が増えすぎてしまうとアディポネクチンの分泌が減る事で、癌細胞が増殖して、癌を発症する危険性が高まると考えられています。
肥満が関係している癌の種類は、人種などにより異なっていると考えられていますが、日本人の場合には関連している癌が発表されています。
国立癌研究センターによる大規模な調査の結果では、閉経後に起こる乳癌は、肥満との関蓮が確実であるとされており、大腸癌と肝癌においては、肥満との関連はほぼ確実です。
子宮内膜癌と閉経前の乳癌は、肥満と関連する可能性があるとされていますが、内臓脂肪が多い事により、認知症に繋がりやすいという事もわかってきています。
内臓脂肪が多い方については、動脈硬化が進行しやすく、それにより脳梗塞を起こし、脳血管性認知症を発症するという事があります。