肥満恐怖症は神経性食欲不振症と神経性過食症を同時に発症する

下腹部やおしりなどに脂肪がつきやすい
体の中で最も脂肪がつきやすいのは、皮膚の下と内臓で特に腸の周りの2か所です。
皮膚のすぐ下、腹筋の外側につく脂肪のことを皮下脂肪といい、皮下脂肪が多くたまることにより皮下脂肪型肥満になり、下腹部やおしり・太ももなどに脂肪がつきやすいので、下半身太りの体型になるでしょう。
一方で、腹筋の内側、腸などの周りにつく脂肪のことを内臓脂肪といい、内臓脂肪が多くたまることにより内臓脂肪型肥満となり、へそ周りがぽこんと出た体型になります。
また、体内の脂肪が増えすぎることで、本来では脂肪がたまらないところに蓄積されてしまいます。
これを異所性脂肪といい、すい臓や肝臓・筋肉などにたまることがあるもの。
この3つの脂肪は、どれもたまりすぎることにより様々な病気を起こします。
その中でも、最も病気に繋がるというのが内臓脂肪です。
内臓脂肪が増えると血液を固まりやすくなる
内臓に脂肪がたまりすぎることで、内臓脂肪を構成している脂肪細胞が炎症を起こしてしまいます。
そのため、脂肪細胞により体の機能調節を行うために分泌している様々な生理活性物質が不安定になることも。
内臓脂肪が増えることで、血糖値を上げるアルファや血圧を上げるアンジオテンシノーゲンの分泌が過剰に反応して、血糖値や血圧を下げるというアディポネクチンの分泌が減ってしまいます。
その結果、高血圧や糖尿病を引き起こしやすくなるでしょう。
また、内臓脂肪が増えることにより、血液を固まりやすくなり出血を防ぐパイワンが過剰反応し、血のかたまりができやすくなります。
血栓が増え、高血圧や糖尿病により血管の動脈硬化が進行することで、心臓や脳の血管が詰まり、心筋梗塞や脳梗塞を引き起こしやすくなるでしょう。